世界遺産 世界最大墳墓　仁徳天皇陵

堺市には2019年7月に世界文化遺産に登録された世界3代墳墓の１つ、前方後円墳　仁徳天皇陵があります。1600年前に築かれた堺が世界に誇る日本最大の仁徳天皇陵の築造には、膨大な人力と道具が必要でした。その道具の製造には鉄と鍬の加工技術が必要であり、多くの職人が日本中から集められ堺に鉄文化が生まれました。その技術が鉄砲や刀、包丁、自転車産業の発展に寄与したと言われています。包丁については、古くから分業制が確立されており、鍛造、刃付け（研ぎ）、柄付けに分かれて丁寧に仕上げられ、プロの料理人が使う料理包丁の95%以上が堺で作られております。自転車では現在も高度な技術を持った自転車関連企業が残り、また日本唯一の「自転車博物館」や国内最高峰の自転車レースである「ツアー・オブ・ジャパン」の堺ステージが開催されています。また、包丁の技術が磨かれ「とろろ」「おぼろ」などの昆布加工業が発展し、昆布は堺の名産品の１つとして数えられ「こんぶロード」の中心に堺があります。