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原料高の年末、水産物と売り場づくりの工夫

量販店の業界団体によると、2025年の年末商戦は物価高の影響が色濃く表れました。平常期は節約志向が強まり消費は鈍化し、年末まで厳しい状況が続きましたが、30日、31日の販売により12月の売り上げは前年同月並みを確保しました。非食品分野が落ち込み苦戦する一方、消費者が生活費を食費に回す傾向は一段と顕著であったと分析されました。

こうした中、水産商品は原料高や入荷減の影響を強く受け、売り場作りに苦労した年末商戦だったとされています。スーパーマーケット協会によると、12月は全体的に暖かい日が多く、前半は鍋関連商材が動きづらい状況にありました。小春日和と寒波が繰り返されたことで需要予測が難しく、さらに平日のクリスマスや年末という曜日回りもマイナス要因になったとみられています。

年末商戦における水産品の動きをみると、刺身盛り合わせやマグロ・サーモンなどの生食商材は比較的好調で、切り身も安定した動きとなりました。一方で、ブリや秋サケは入荷不足から伸び悩みました。冷凍品では、カニやカキ、イクラが高値となり動きが鈍く、おせち関連商材も前年に届かない店舗が多かったとみられます。惣菜部門では、歳末にかけて寿司、オードブル、天ぷら、おせち関連が堅調に推移し、特に大型寿司の動きが良かった店舗が目立ちました。

日本チェーンストア協会は、年末商戦全体について「食品は年内を通して大きく崩れることはなかった」と総括しています。おせちは予約分が堅調だった一方、関連商材の店頭販売は低調で、物価高の影響から高額商品は敬遠され、一回あたりの購入点数が減少したとみられています。水産品に限ると、原料事情が不安定で年末に十分な魚を確保できなかったとの声もあり、売り場作りの難しさが改めて浮き彫りになりました。

水産物を取り巻く環境は厳しさが続く一方ですが、需要を的確に捉えた売り場づくりの重要性が改めて感じられ、工夫次第でどう売り上げが向上するか注目です。

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